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東京パラリンピック男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)決勝でゴールし、抱き合って喜ぶ優勝の木村敬一(左)と2位の富田宇宙=2021年9月3日、東京アクアティクスセンター、遠藤啓生撮影
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 東京パラリンピックの競泳男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)で金メダルを獲得した木村敬一(東京ガス)、銀メダルの富田宇宙(EY Japan)は今夏のパリ大会の代表に内定した。

 木村が「お互い、東京大会を超えるパフォーマンスを」と言えば、富田は「切磋琢磨(せっさたくま)したい」。刺激を与え合ってきた2人だが、異なる競技への向き合い方でパリに向けて歩んでいる。

 木村は自らのことを、冗談めかしてこう表現する。

 「多くの日本のマスコミよりも勝利至上主義ですよ」

 勝負に勝つことを追い求める明確な理由がある。

 コロナ禍に見舞われた2020年、小学校の講演会に招かれたときのことだ。事前の打ち合わせで担当の教師から言われた。

 「子どもたちに見せたいので…

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